チタン手術後2ヶ月
こんにちは、ぱぴこです。
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🐣術後2ヶ月
痙攣性発声障害 甲状軟骨形成術Ⅱ型(チタン手術)
こんにちは、ぱぴこです。
先日、痙攣性発声障害の治療で
“甲状軟骨形成術Ⅱ型”
という手術をひろしば耳鼻咽喉科で受けました。
甲状軟骨にチタンをはめこむ手術なので、よくチタン手術と呼ばれています。(以下、チタン手術と記載)
入院から退院までの様子をまとめました。
※あくまで私が体験したことの記録です。
専門的なことはお医者様や病院にご相談ください。
また、こちらは手術を勧めるためのブログではありません。
これから手術を受けられる方や検討されている方の参考になれば幸いです。
🐥11:00 病院到着🐥
コロナ禍のため、外でPCR検査を受けます。
鼻に長い綿棒みたいなものを突っ込まれて
10分ほどで連絡が来ました。
「陰性です」とのことでホッとして中に入りました。
入ると早速 病室に案内してくださいました。
看護婦さんがいろいろ話題を振ってくださったり緊張を取ろうとしてくださってるようでした(^ ^)
はじめに軽い説明と手術着をもらいます。
着替えてみたら大きく、歩くとズボンがずり落ちるので小さいサイズに替えてもらいました。
着替えてすぐに「点滴しますねー」とのこと。
なんだっけ、電解質?って仰られてた気がします。
違うかも…。
毎度のことながら血管見つからず、ごめんなさいって感じでした🙇🏻♀️
点滴したまま病室で1時間ほど待機。
トイレに行ったら手術室の方から「ピッ...ピッ...ピッ...」って音が聞こえる。心音やつ。
私の前に手術受けてる方かな。
心の中でがんばれって応援してました。
🐥13:30 手術開始🐥
「じゃ、手術室に移動しましょうか」
ついに来たか…!
でも、この時はまだそこまで緊張していませんでした。
手術室に移動し、手術台に乗ります。
「好きな音楽かけれるよ」とのことで、大好きな藤井風をチョイス。
先生が2人入って来られ、私の両側に立たれました。
さて、私は手術に関して自分なりの希望がありました。
❶自分は長く話すと詰まりが出やすいから、チタンをはめて声を出す時は長めに話したい
❷多少の詰まりが残っても声量は残したい
手術中は緊張して伝えられる自信がなかったので、始まる前にこれだけは伝えておきました。
手術はテキパキと進みます。
この手術、全身麻酔ではなく局所麻酔で行うため、首にだけ麻酔をします。
麻酔の注射が一番痛いと他の方のブログで見たので、
ここからはめっちゃドキドキしてました。
が、ボトックス注射に慣れていたからなのか、そこまで痛くなかったです。
私はボトックスの方が5倍は痛かった(;∀;)
そのあと先生に「ここ痛い?」と聞かれ、チクっとしたので麻酔を追加してもらいました。
その後まもなく、これはもう切られてる…?
痛覚はないのに触覚だけは残ってる。
絵に描いたようなジョキジョキ音が聞こえてくるけど
首の上にある布を切られてる感じ。不思議な感覚。
切られてる痛みはなかったのですが
時々喉仏のあたりをグッと押さえられることがあり
私はこれが一番ダメでした(;∀;)イターイ
あとは、先生たちの会話で
「あー静脈が絡み合ってるねー」とか
「ダメだ、細すぎる…」とか
いやいや怖い!(笑)
なるべく藤井風の音楽に耳を傾けようとしたけど
いつの間にか星野源になってて感情カオス(;▽;)笑
そうこうしているうちに
「チタンはめるね、これはちょっと痛いかも」と。
確かにちょっと痛かった。
まずは2mmから。
「えー」「いらっしゃいませ」
んー、正直あんまりよくわからない。
1フレーズだけだと手術前から詰まらずに言い切れてしまう。
❶自分は長く話すと詰まりが出やすいから、声を出す時は長めに話したい
これを伝えていたので機転を効かせた先生が色々質問してくれました。
「今日は何で来ましたか」
私も一言では返さず、長めに話すよう心がけました。
「今日はバスに乗って○分かけて、ここまで来ました」
そんなやり取りを何度か繰り返しました。
うん、確かに話しやすいかも。
❶はクリアです🙆🏻♀️
❷多少の詰まりが残っても声量は残したい
手術を渋っていた理由の一つです。
チタンを装着することによって詰まりを軽減する代わりに声量が小さくなったり、ハスキーな声になってしまう。(チタンの幅が広いほどハスキーになる)
これが本当に気がかりでした。
ただ、先生からは詰まりを残すと結局満足できない人が多いから、オススメはしないとのこと。
なので、詰まらないけど自分が許容できる声量を探すことにしました。
この手術ではチタンを甲状軟骨の上下2箇所に設置します。
通常、上下共に同じ幅のチタンを入れます。
ひろしば耳鼻咽喉科でのチタンの最小は2mm。
私はこれが可能な最小サイズだと思ってました。
ですが、例えば上を2mm、下を0mm(つまり入れない)にすると実質真ん中の1mmの幅もできるとのこと。
まじか。これは初耳。
というわけで、1mmを試させてもらう。
んー、ちょっと詰まってる?
もっかい2mm。
すこし掠れるけど綺麗に発声できてる。
2.5mmは?
「いらっしゃまsー....」息抜けすぎ。
この時点で1mmと2mmで迷いましたが、先生いわくチタンの幅を狭める再手術は可能だそう。
「100人に1人くらいかなー」とのこと。
逆に、チタンの幅を広げる手術は、あまりうまくいかないことが多いとのことだったので、
じゃ2mmが一番かな、と。
(今思うと上3mm、下0mmの1.5mmもできそうですね。一応試せばよかった)
続けて声量を確認したかったので、2mmで大きい声を出させてもらう。
先生「いらっしゃいませー」
私「いらっしゃいませー」
先生「もっと大きく」
私「いらっしゃいませー!」(部活かな?)
先生「出るじゃない」
私も え?全然出るやん。と思いました。
❷もクリア🙆🏻♀️
というわけでいろいろ試させていただいて上下とも2mmに決定しました。
チタン手術って完治ではない分、自分がどこまで許容できるかも大切だと思うので、受けられる方は自分の不安や希望を事前に伝えておくといいと思います。
そのあとは早く終われーと念じながら
トータル1時間半ほどで終わりました。
手術着、汗びっしょり(笑)
手術後は体に力が入っていたこともあり、ドッと疲れがきました。
部屋に戻ってちょっと休憩。
2時間後くらいにお水飲めますか?って聞かれて普通にゴクゴク飲めたので、(大体の方はむせるそう)飲食OKとのこと。
朝7時から絶食だったので、カロリーメイト貪り食ってました。
さすがにむせた。
🐥17:00 晩ご飯🐥
本当なら18時予定でしたが、「ちょっと早いけど届いたし、温かいうちにどうぞ」と看護婦さんが晩ご飯持ってきてくれました。
え、やば!!!
牛肉なんていいんですか...♡
ズキズキとした痛みはありましたが、食欲に勝るものなし。
余裕の完食。
このタイミングで鎮痛剤ももらいました。
「この時間になったら飲んでいいよ。飲んでも耐えられない痛みなら夜中でもナースコールで呼んでね」とのこと。
私は痛みも我慢できる程度だったので、0時には就寝。
痛くて眠れない人もいるみたいです...。
🐥翌日7:00 朝ご飯🐥
看護婦さんが朝ご飯持ってきてくれました。
こちらも余裕の完食〜。
手術したら食欲失せて痩せるって聞いてたけど、私は該当しなさそう🐷
そのあとチラッと先生が来られました。
手術から4日は発声禁止。
術後1ヶ月に無理な発声をすると過緊張性発声障害が顔を出すので気をつけてねとのこと。
お会計は事前に済ませていたので、
帰りは家族に迎えにきてもらい、そのまま退院しました。
もうちょっと入院してたかったなぁ(・ω・)
今回、5年通い続けたひろしば耳鼻咽喉科で手術をしていただきました。
手術中に私が「何度も試して時間かかってすみません...」と謝ると、「いいよいいよ、納得いくまで何度でも試しな〜」と先生が言ってくれたのが印象に残ってます。
先生も看護婦さんもみんな温かかった。
また、いつか改めてお礼をお伝えできたらなと思っています。
ではでは( ̄▽ ̄)
痙攣性発声障害について
こんにちは。ぱぴこと申します。
私は5年前に
“内転型けいれん性発声障害”
という病気を発症し、現在まで治療を続けてきました。
最近、伍代夏子さんやGACKTさんが発声障害であることを公表されていたので
あ、聞いたことある!という方は多いかもしれませんね。
この病気の特徴として、
- 声が詰まる
- 声が途切れる
- 声がふるえる
- のど詰め声
が挙げられます。
声が思うように出ないって想像以上に辛いです。
“おはようございます” “お疲れ様でした”
社会人なら毎日使うワードですよね。
でも、出ません。出ないんです。
私は “おっ…はようござ…” て感じになっちゃいます。
もちろん周囲の人からは「え? 」って顔をされます。
こんな経験を繰り返していると、話すこと自体がどんどん怖くなっていきます。
心が疲弊し、人を遠ざけるようになっていくんです。
この病気の厄介なところ①
症状に波がある
普通に声が出るときもありますが、出ないときもある。
「声が出づらい病気で…」と伝えていても
「いやいや、さっき出てたじゃん」となるため、とにかく理解されにくい。
自己紹介、電話、お店での注文、何かを説明する時などに特に症状が出やすくなる方が多いようです。
この病気の厄介なところ②
耳鼻咽喉科で診断がおりにくい
普通の耳鼻科に行っても「綺麗な声帯してるよ」としか言われません。
それもそのはず。
発声障害は声帯に異常があるのでなく、
声帯が異常な動き方をしてしまい、うまく発声できない病気だからです。
患者数が少ないこともあり、この病気自体を知らない耳鼻科の先生が多いのです。
そのため、発症から診断がおりるまで何年もかかったという方も珍しくないそう。
✳︎自覚症状がある方は、音声専門の耳鼻咽喉科を受診してくださいね!
ちなみに、私が通院しているひろしば耳鼻咽喉科さんのhpに痙攣性発声障害の方の音声を載せられていますので、どんな声か気になる方は 確認されてみてください。
病気の説明はざっくりこんな感じでしょうか。
現在、発症から5年経ちましたが、私はまだ完治していません。
難治性の病気なので、今後もなが〜〜いお付き合いになるでしょう。
でも、この5年間で声仲間さんからのアドバイスや励ましの言葉、
手術経験談をお聞きしたりと たくさん助けていただきました。
今度は私が発信する側に立てたらと思い、
初めてのブログに挑戦です。
国語力ないので 文章メチャクチャですが(笑)
ゆるく、気ままに更新していきます。
1人でも多くの方に病気への理解が広まれば幸いです。
次はもっとラフに書けるといいな。
それではヽ(・▽・)ノ